ジオロックウォールQKウォール型は、特殊繊維で補強した土の擁壁により土砂災害を防護する工法です。

土構造物特有の柔構造性により効率よく衝撃を吸収し崩落土砂を確実に受け止める、極めて信頼性の高い防護工法です。
狭いスペースや急峻な地形での設置が可能で、民家裏などの急傾斜地対策による、崩落土砂や小規模落石に効果的です。
土構造物であるため、様々な立地条件での設置が可能です。壁面緑化が可能であり周囲の景観に調和します。

<QKウォール型解説図>
<設置例>民家裏での急傾斜地対策事例
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ジオロックウォールQKウォール型は、防護柵、補強土壁によって構成された複合構造物で、衝撃力を補強土天端部で受け止めるものであり、衝撃吸収性に富む構造物です。

土砂衝撃力は以下のメカニズムで吸収され、崩落土砂を制止させると考えます。
補強土天端部に衝突した土砂衝撃力は、補強土擁壁部に衝撃力を伝えます。
補強土擁壁部に作用力は、外的安定により照査されます。
設計は「土砂災害防止法(土砂災害警戒区等における土砂災害防止対策の推進に関する法律)」に準じて行います。
崩落土砂衝撃力の解説
崩落土砂衝撃力の解説図
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崩落土砂に対して本工法の適用の可否を判定します。
相応する崩落土砂に対してポケット量(堆積土砂面積)の確保を行って、構造高(柵高)を決定します。
相応する土砂衝撃力に対して補強土壁の外的安定検討を行って、補強土壁を仮想擁壁とみなした検討をします。
QKウォール 実物落石実験
実験製品   :   QKウォール
実験方法   :   実物落石・土砂崩れ衝撃実験
実験日   :   2004年10月
実施箇所   :   岐阜県
落石重量   :   0.2kN、4.6kN
落下高   :   10m
2004年に岐阜大学工学部社会基盤工学科との共同研究により、「QKウォール」への落石と土砂崩れを想定した実物実験が行われ、高い衝撃吸収性能が実証されました。